マグノリア (1999) : Magnolia

『マグノリア』(Magnolia)は、1999年製作のアメリカ映画である。監督・脚本はポール・トーマス・アンダーソン。
3時間を越える長編。第72回アカデミー賞3部門にノミネート。ベルリン映画祭 金熊賞(グランプリ)受賞。
またエンディングで使用されたエイミー・マンの「セイヴ・ミー」は、グラミー賞2部門、アカデミー歌曲賞にノミネート。同曲を含む映画のサントラは、最優秀コンピレーション・サントラ・アルバム部門にノミネートされた。

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:トム・クルーズ、ジェイソン・ロバーズ、ジェレミー・ブラックマン、マイケル・ボウエン、メリンダ・ディロン、エマニュエル・L・ジョンソン、ジュリアン・ムーア、ウィリアム・H・メイシー、ジョン・C・ライリー、フィリップ・ベイカー・ホール、フィリップ・シーモア・ホフマン、メローラ・ウォルターズ

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Magnolia (1999) / マグノリアのあらすじ

ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇。死期を迎えた大物プロデューサー、彼と確執のある息子、プロデューサーの妻とその看護人、ガンを宣告されたTV人気司会者、彼に恨みを持つ娘、娘に恋する警官、過去の栄光にすがる元天才少年など、LAに住むさまざまな人間たちの24時間を描く。

Magnolia (1999) / マグノリアのストーリー

L.A.郊外のサンフェルナンド・ヴァレー。曇り空のある日。人気長寿クイズ番組『チビっ子と勝負』を介して、お互いに知らないままつながりを持つ男女の人生模様が映し出される。
 制作者で死の床にあるアール・パートリッジ(ジェイソン・ロバーズ)の若い後妻リンダ(ジュリアン・ムーア)は悲嘆のあまり混乱の極み。アールは献身的な看護人のフィル(フィリップ・シーモア・ホフマン)に、彼がかつて捨てた息子を探してほしいと頼む。彼の息子は今ではフランク・T・J・マッキー(トム・クルーズ)と名乗り、女性の口説き方をモテない男に伝授する指南役として評判をとっていた。
 いっぽう、番組の名司会者ジミー・ゲイター(フィリップ・ベイカー・ホール)もガンを宣告されて死期を悟り、彼を憎んで家出した娘クローディア(メローラ・ウォルターズ)の元を訪ねるがすげなく追い返される。薬物に頼って生きる日々の彼女の前には、生真面目な独身警官ジム(ジョン・C・ライリー)が現れた。日暮れと共に雨が降り出す。番組が始まるが、目下天才少年として評判をとるスタンリー(ジェレミー・ブラックマン)は本番前にトイレに行けずおしっこを我慢していたが、ついに漏らしてしまって無言になる。司会していたゲイターも倒れた。
 同じ頃、その昔番組でスタンリーのように天才少年とうたわれたドニー(ウィリアム・H・メイシー)はなじみのバーへ。そこのバーテンをひそかに恋する彼は、年甲斐もなく歯列矯正ブレスをはめる予定だったが、勤め先の電気店でクビを言い渡されていた。
 こうして彼らの運命は変転を迎えようとしていた。クローディアはジムとレストランでデートするが、キスを交わした後で逃げ去る。スタンリーは「僕は人形じゃない」と日頃の鬱積を生放送中にぶちまけた。フィルに呼び出されたフランクは、かつて母と共に自分を捨てた父親アールの枕元で激情のあまり嗚咽する。動揺しきったリンダは車の中でアールの薬を服んで自殺を図る。バーでついにバーテンに求愛したドニーは、歯の治療の金を盗むべく電気店へ押し入る。それを目撃したのが車で通りかかったジム。ところがここで思いもよらぬ天変地異が……。かくして、その事件のあまりの不可思議さが、思い悩む彼らの心にあまねく影響を及ぼし、ひとりひとりに“救済”をもたらすのであった。

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